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「俺は俺の味方です!」

- 『スクライド』12話 / ストレイト・クーガー

Anything Goes!

Category: 音楽 雑記

散々駄弁りながら飯食ったり遊んだり。ああいう楽しいことは何度でもやりてえ。

昨日の今日で、まあ恐ろしいほどに再燃の早い願望ですけども。

口いっぱいに旨い物を頬張りたいとか、時間の許す限りひたすら惰眠を貪りたいとか、好きな人とずっと一緒の時間を過ごしたいとか。
学問やスポーツやら創作やらで大きな目標を成し遂げたいとか、日がな一日漫画アニメゲームで架空の世界に飛び込みたいとか、誰もいないどこか遠い所に一人で行きたいとか。
そういう願望や欲望は誰しもが当然のようにもつものです。
で、まあそれは当然一人であろうと複数人であろうと何でもかんでも叶えられるワケではないですし、自他問わず別の望み・欲求と様々な事情により搗ち合ってしまえば、どちらかが手を引くしかない場合も当然起こり得ます。

よほど極端な事例でもなければ誰かが一方的に悪くなったりはしないにしろ、そういった衝突・競合は必然的に発生するワケで。
その悲哀を傍目にボクは「誰もが(もちろんボク自身も多かれ少なかれ)エゴで動いているだけ」と開き直りや諦めを抱えているんですが……

昨日床に就く前、ふと『Anything Goes!』を聞き改めて感銘を受けました。
欲望を根本から肯定的に語るって結構スゴいもんだな、と。
何のことかと言えば、この『Anything Goes!』という楽曲が主題歌として使われた作品についてです。
本作をご存じで、既に視聴済みの方ならお分かりいただけるでしょう。

「欲しいって思うのは『そこはいいんじゃない?』って思う。大切なのはその欲しいっていう気持をどうするか」と理解を示すのは、本作の主人公。凄まじく大きな夢を見失い自身の欲望とは無縁になっているにも拘わらず、それまでの来歴から他者の欲望には理解を示します。
また作中では「この飽和し伸び悩む世界も欲望で一変する。欲望が新たな文化、更なる高みへと導く。進化するのだ」と語られました。この台詞を残したのも、総合的には主人公側の陣営であり続けた人物。
極々少ない例外を除き、敵陣営に至るまで全員が己の欲望に基づく行動を起こす本作では、欲望が抱えもつ負の側面にきっちり警鐘を鳴らす一方、正の側面も主人公側に立つ人物各々の思想として丹念に描写されています。
そしてそのボーダーに対しては「道を間違えたら誰かが教えてくれる。だから自分を信じて、自分のやりたいようにやれ」と、やはり主人公サイドから一定の解が示されます(あるいは作中のキーワードを拝借するなら、一人では僅かしか腕を伸ばせなくとも皆と手を繋げばそれはどこまでも届く、とも言えましょう)。

さてだいぶ脱線しましたが、当の楽曲に戻ります。
「その心が熱くなるもの 満たされるものを探して」「本気出して戦うのなら負ける気しないはず」と高らかに歌い上げられるこの曲を聞いていると、やっぱりいつだってスカッとするもんです。
欲望が発露したその結果が悪となったり、歪み切っていたりする場合も往々にしてありますが、それでも欲望そのものは善悪や正否をもたず、ただただ中立的な概念ですからね。
だからこそ、「誰もがエゴで動いているだけ」なのは何ら不思議じゃない、至極自然なこと。
他人に害を為さない限りはエゴ全開で動いたって良いし、誰かを傷つけてしまったとしても場合によっては挽回する権利がある。
その辺頭に入れて気楽に構えながら、自分のできること、やりたいことをやっていこうや。
『Anything Goes!』はそんなノリで、ふと立ち止まった時にノリノリで背中を押してくれる楽曲なのです。
視点がネガティブがポジティブかの差異は別にして、この辺はボク個人も同じことを常々感じています。

……それにしても欲望がああだエゴがこうだとか書いてたら腹減ってきたな。
今日夕ご飯がまだだったし食べてこよう。

Written on 2020/03/09